加齢の代表的な象徴でもある白髪が、若く多感な時期に生えてきてしまうことで深く悩んでしまうかもしれません。
白髪があると実年齢よりも5歳～10歳ぐらい老けて見られるという調査結果もあり、若い人であればとても気になるでしょう。

一般的に白髪は30代半ば頃からちらほら生え始めるのに対して、10代や20代で生えてくる白髪を若白髪と言います。

若白髪と言っても、髪全体に白髪が生えているのか、部分的に白髪が混じって生えているのか、白髪の量によっても違いがあります。

髪全体に白髪が生えている場合は遺伝による要因であることが多いようですが、部分的に白髪がポツポツと混じって生えている場合には、遺伝以外の要因も考えられます。

加齢が原因の場合は色素細胞が衰えたり、紫外線などの外部からの刺激や摩擦によってメラニンがつくられないことが白髪の発生要因ですが、20代と若くして白髪ができる原因は遺伝や内臓系疾患や甲状腺疾患などの病気や薬による副作用によるものを除くと、下記のような生活習慣の乱れが要因になっていることも多いのです。

また髪全体に白髪が生えている場合でも、遺伝だからどうしようもないと諦めずに、生活習慣を見直すことで、白髪の発生を少しでも遅くすることは可能です。

栄養不足

偏った食生活になっていませんか？
インスタントラーメンやスナック菓子ばかりを食べていませんか？

食生活の乱れが若白髪の要因になっていることが多いようです。
メラノサイトが髪の色を作るメラニンを作り出すためには、ミネラルやアミノ酸、ビタミンなどが必須です。
偏った食生活を続けていると、これらの栄養素が充分に頭皮まで行き渡らず、頭皮環境が悪くなり白髪が増えてしまう原因になってしまいます。

食事で必要な栄養が摂取できない場合は、サプリメントの利用も検討してみましょう。
ただし、基本は正しい食生活。サプリメントに頼りすぎることなく、あくまで食事で足りない栄養素を補うというサブ的な位置づけにすると良いでしょう。

また、男性には少ないかもしれませんが、極端なダイエットを続けている場合にも必要な栄養が不足することで白髪が出てくることがあります。

ストレス

ストレスを溜め込んでいませんか？

栄養不足に次いで白髪の要因になりやすいのがストレスです。過度なストレスを受け続けることにより、自律神経が乱れて血行不良が起こり、メラノサイトの働きが鈍ることにより白髪の発生要因になってしまいます。

ストレスは白髪だけではなくあらゆるカラダの不調にもつながります。人間関係や仕事、家庭環境など皆それぞれさまざまな悩みがあるのは仕方ないことだと思いますが、できるだけストレスは溜め込まず、スポーツや趣味など定期的に気分転換するなど息抜きが必要です。

若白髪をあまりにも気にしすぎているとそれ自体がストレスになり、さらなる白髪の発生要因になっているかもしれません。なかなか難しいかもしれませんが、自分が思うほど他人は白髪を気にしていないと割り切って、なるべくストレスを溜めないようにしましょう。

慢性的な睡眠不足

スマホやテレビを遅くまで見ていて寝不足が続いていることはありませんか？

不規則な生活をしていたり充分に睡眠時間を確保できていないと、自律神経のバランスが崩れ、新陳代謝や血行が悪くなり頭皮が硬くなってしまいます。

血行不良を起こすことによって毛根組織に栄養や酸素が行き渡らないとメラノサイトの働きが低下していまい白髪の要因となります。

髪は心身の不調の影響が直接出やすい部分です。食生活に気をつけながら、しっかりと睡眠をとり、規則正しい生活を心掛けることが大切です。

ほんの少しの時間でいいので頭皮の血行を良くするために頭皮マッサージを行ったり、ストレスと上手に付き合っていくことで若白髪の予防や改善につなげましょう。

また、白髪染めを使う場合はヘアカラーは避けましょう。髪の毛や頭皮を傷めてしまい、逆に白髪を増やしてしまう可能性もあります。白髪を染めるのであればヘアマニキュアを使うことをお勧めします。

上でも書きましたが、ストレス面では、一番いいのが「白髪を気にしないこと」。成人してくれば、若くても誰でも白髪の1本・2本は出てくるもの。数本であればハサミで切って、あとは気にしない、というスタンスも大切です。（抜いてはダメです）