リクルートライフスタイルの美容に関する調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」から、20～69歳の男女を対象にした「白髪・グレイヘアに関する意識調査2020」の調査結果が発表されました。

 

白髪に関する意識調査も定期化されて今年で5年目。
意識の変化も推移として見られるようになっています。

 

ここ数年の傾向としては、「グレイヘア」という言葉が幅広く認知されるようになってきたことでしょうか。

 

昨年から、調査名も「白髪（グレイヘア）に関する意識調査」とカッコ書きでグレイヘアが追加され、今年から「白髪・グレイヘア」と並んでの記載に変わっています。

 

 

ホットペッパービューティーアカデミー「白髪・グレイヘアに関する意識調査2020」
白髪・グレイヘアに関する意識調査2020

 

【アンケート概要】
■調査方法：インターネット調査（ホットペッパービューティーアカデミー調べ）

 

＜スクリーニング＞
■調査時期：2020年7月9日（木）～7月11日（土）
■調査対象：全国20～69歳男女計50,000人

 

＜本調査＞※スクリーニング対象者のうち、現在白髪があり白髪染めをしている、白髪を気にしている、ヘアサロン利用頻度が3カ月に1回以上の人
■調査時期：2020年7月27日（月）～7月30日（木）
■調査対象：全国20～69歳男女各1,037人

 

白髪であると回答した割合と染めている割合

 

白髪である人の割合は、男性が約5割であるのに対し、女性は約6割。
男性の30代でも30%以上の人が白髪があり、40代になれば半数以上の人が白髪になっています。

 

白髪を染めている割合は依然男女差が大きく、女性の45%に対し、男性では15%ほどに留まっています。

 

白髪が気になり出した年齢と対策開始年齢

 

白髪が気になり始めた年齢は、男性で平均38.0歳、女性で41.6歳となっており、男性の方が3～4年早く気になり始めているようです。
過去の調査と比べても、多少上下はありますが傾向は変わっていません。

 

白髪が気になり始めてから白髪対策を始めるまでの年数は、男性は2～3年ほどたってからという方が平均的に多いようで、これも過去の調査とも変わらず。

 

それに対し女性の場合は平均で1年半と男性に比べると早い段階で白髪対策を始めていることが分かります。
ただ過去年度に比べると、白髪が気になり始めてから実際に白髪染めを始める期間がここ2年ほどで長くなってきています。

 

グレイヘアに対する意識の変化の影響もあり、年齢に関係なく今後も白髪を染め続ける人の割合も、男女ともに2019年以降一段減少している様子が見えます。

 

現在実施している白髪対策

 

実際に実施している白髪対策では、男性は「自宅で市販品で白髪染め・おしゃれ染め」が昨年に引き続き最多で70%以上の人が選んでいます。
ちなみに女性は「美容室や理容室で白髪染め・おしゃれ染め」が昨年同様最多。

 

男性で「美容室や理容室で白髪染めをする」を選ぶ人は34.9%。女性に比べると少ないですが、昨年対比では5%ほど増加しています。ヘアカラー専門店もここ数年に一気に増加しており、男性も外で染めてもらいやすい環境になってきたことも影響しているのではないでしょうか。

 

白髪染めにかけてもよい金額（予算）

自宅染めの1回あたりの平均金額は男女ともに1,000円強。
サロン染めは男性は2,120円、女性は3,840円と2倍近くの差が出ています。

 

グレイヘアに関する認知

 

グレイヘアに関する認知は男性が77.4%、女性は92.0%となっており、前年に比べると多少低下したものの、男女ともに「グレイヘア」に対する認知度は高いことが分かります。

 

グレイヘアへの意向

 

グレイヘアもすてきだと思う割合は、男性で約4割、女性では5割。グレイヘアをすてきとは思わない否定派は男女ともに2割未満と少数。
いつかはグレイヘアにしてみたい、という割合も男女ともに約4割。

 

白髪・グレイヘアがステキだと思う有名人

3人までの自由回答 n=1,034

男性有名人

名前	2020年	2019年	2018年
吉川 晃司	1位	1位	2位
舘 ひろし	2位	4位	3位
岩城 滉一	3位	2位	1位
高田 純次	4位	6位	5位
イチロー	5位	5位	9位

 

白髪が素敵だと思う有名人の1位は今年も「吉川晃司」さんでした。
以下、2位：舘ひろしさん 3位：岩城滉一さん 4位：高田純次さん 5位：イチローさん

 

1位の吉川晃司さんは、白髪の似合う男性有名人では常にトップの、まさに「ザ・グレイヘア」！以前から白髪の似合う芸能人としてよく紹介されていますし、テレビCMでも恰好いい姿を目にする機会も多く、ああいう白髪の似合う男性になりたいものです。

 

ちなみに女性の1位は元フジテレビアナウンサーの「近藤サト」さん。白髪姿でテレビに映るのを初めて見たときはビックリでしたが、見慣れてくるとグレイヘアも良く似合っています。昨今のグレイヘアブームの一番の立役者と言っても過言ではありません。

 

さいごに

以上、「白髪・グレイヘアに関する意識調査2020」についてご紹介しました。

 

いかがでしたか？興味深い調査結果も多かったのではないでしょうか。

 

昨年と比べて大きな傾向の変化は見られませんが、グレイヘアに対する意識の高まりもあり、上手に白髪と付き合っていきたい人も少しずつ増えているように見えます。

 

いつかは白髪染めをやめてグレイヘアにしてみたいと思っている人も多いようですが、いざ実践してみるとなかなか難しいもの。全体がグレーにならずまだらになったり、白髪が黄ばんでいたり、と白髪染めをする以上に手間がかかる場合もあったりします。

 

グレイヘアという言葉が浸透しても、白髪全般が「素敵なもの」になったわけではありません。染めるにしても、染めないにしても、身だしなみを意識しながら、自分に合ったスタイルを選びたいものです。