白髪の原因には加齢のほか、頭皮が紫外線など外的な影響を受けることによって色素細胞が衰えたり、ダメージを受けることによっても生えてきますが、血行不良も白髪の大きな原因のひとつになっています。

 

髪に色を付ける役割をしているメラノサイトは頭皮から栄養分を受け取ることで正常に働きますが、血行不良により毛細血管から送られてくる酸素や栄養分が十分に届かないと、その働きが鈍り、髪に色を付けることができず白髪となってしまうのです。

 

このように、メラノサイトに必要な酸素や栄養分を届けるには血行を促進させることがとても大切になってきます。

 

血行改善には、日頃から体を冷やさないように気を付けたり、適度な運動を行うなど生活習慣を気をつけることが必要です。特に頭皮の血行を改善するには、頭皮を直接刺激することにより血行を促進させることができる『頭皮マッサージ』が効果的です。

 

今回は頭皮マッサージの方法やマッサージをする際の注意点をご紹介します。

 

白髪予防に効果的な頭皮マッサージの方法

簡単に行える頭皮マッサージをご紹介します。（約5分）
仕事の合間などちょっと空いた時間や、テレビを見ながら、お風呂につかっている間など、手軽にできますので実践してみてください。

 

生え際から頭頂部をマッサージ

小指の腹をこめかみにあて、親指以外の指の腹をそれぞれ左右の耳の上の髪の生え際にあて、頭皮を刺激しながら少しずつ位置をずらしながら、下から上へ、頭頂部までゆっくりとマッサージをしていきます。
この時、頭皮がしっかり動いているか確認しながらゆっくりマッサージをするのがポイントです。

 

血行促進のツボ「百会（ひゃくえ）」をマッサージ

血行を促進させる頭頂部のツボである百会（ひゃくえ）を約10回、親指以外の指の腹で押します。
百会は、頭頂部の左右の耳と顔の中心を繋いだ線の交差点に位置します。
百会には、頭皮の代謝を促進する以外にも、自律神経を整えてストレスを軽減してくれる効果もあります。

 

後頭部にかけてマッサージ

頭頂部から後頭部へもゆっくりと頭皮を刺激しながらマッサージしていきます。少しずつ位置をずらして首の後ろまで行っていきます。
後頭部全体の地肌を動かすようなイメージでゆっくりとマッサージします。

 

これらの3つのマッサージを1セットにして、2～3回繰り返します。かける時間は5分程度が最適です。

 

マッサージを行う際は、自分が気持ちがいいと思う強さで行い、気持ちがいいと思う場所は念入りに行うようにしましょう。

 

知っておきたい頭皮マッサージで注意したいこと

血行促進にとても効果がある頭皮マッサージですが、間違ったやり方を行うことで頭皮を傷つけたり、逆効果になることもあるため注意も必要です。

 

頭皮マッサージを行ううえで注意したいいくつかのポイントをご紹介します。

 

長い時間やり過ぎない

頭皮はデリケートな部分のため、1日5分程度を目安に行いましょう。
やり過ぎると頭皮や髪に負担がかかります。

 

力をいれすぎない

力を入れすぎないようにしましょう。
自分が気持ちが良いと思う強さでマッサージするのがポイントです。

 

爪を立てないように優しく行う

爪を立ててマッサージをすると、頭皮に傷がつき、トラブルの原因になります。
指の腹を使って優しくマッサージしましょう。

 

飲酒した後は行わない

頭皮マッサージに限らず、飲酒後のマッサージは血行が良くなりすぎて酔いが早く回りやすいため、お酒を飲んだ後はマッサージを控えましょう。体調がすぐれない時も避けたほうがいいでしょう。

 

継続することで効果を実感

血行を改善することは、白髪の予防や改善の近道になりますので、日頃から意識するようにしましょう。

 

頭皮マッサージは頭皮に直接刺激を与えるため、血行を改善するうえで最も簡単で効果的な方法です。

 

頭皮マッサージで頭皮の血行を促進させることによって、新陳代謝を活発にさせ、頭皮のコリをとり、白髪の予防や改善だけでなく、抜け毛や薄毛などの防止やフケやかゆみなどの改善にもつながります。

 

マッサージをするのをつい忘れがちという方には、シャンプーをするときに頭皮マッサージを行うことを日課にするのがおすすめです。シャンプーは基本的には毎日行うものですので、シャンプーで洗髪するついでに頭皮マッサージも行うと忘れず習慣づけやすいです。
（シャンプーは髪や頭皮に優しいアミノ酸系のスカルプシャンプーを選びましょう）

 

継続は力なりと言いますが、数分でもいいので毎日続けることが大切です。湯船に浸かりながら、仕事の休憩時間、テレビを見ている間など自分のペースで毎日続けてみましょう。

 

続けるのと続けないのとでは後々になって大きな違いとなって現れてくることでしょう。